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2007'09.05.19:43

時代小説にあらず?

宮部みゆき『震える岩 -霊験お初捕物控-』 読了



久々に宮部みゆきの時代物(?)を読んでみましたが、あいかわらずやたらと軽い…
よく言えば時代物好きじゃなくても読み易く書かれてる
正直言えばこれは時代物じゃないと思いますねぇ…
ただ前振りで江戸時代ですよと言ってるだけで時代小説らしさはほぼ皆無です
まぁ元々時代小説作家じゃないからしょうがないかもしれないですけどねぇ…その割にはこの人やたら時代物書きたがるような…
怪奇系なストーリーでリアリティがないから余計にそう感じるのかな…
一応コレの続編も読みましたがそっちはさらに酷いので割愛させていただきますよ
とりあえず時代物好きな人は読まないことをお勧めします
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2007'09.05.19:28

水の眠り 灰の夢

桐野夏生『水の眠り 灰の夢』 読了


激動の時代昭和38年、オリンピック開催間近の東京が舞台
週刊誌の記者村野は連続爆弾魔・草加次郎を追ううちに知り合った女子高生の殺人容疑をかけられる…といったあらすじ

一応犯人探しのミステリーものだが、それよりも激動の時代の東京でがむしゃらに生きる孤高のトップ屋の物語として読んだ方が面白い
汗臭く男臭いハードボイルド風ミステリー
高度経済成長期、まさに団塊の世代の人には懐かしい時代なのでは(私は流石にまだ生まれてませんが)
主人公村野善三は同作者の別シリーズの探偵・村野ミロの父親
娘のミロの方のシリーズ4作が出てますが、これらを読まなくても充分楽しめます
もし読むなら2作目の 「天使に見捨てられた夜」 で止めておくのがお勧めかも…
そういえば珍しく主人公が男性だったせいもあってか、なんとなくこの人にしては異色な感じな一冊でした
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2007'09.03.23:12

インストール

綿矢りさ『インストール』 読了


ずっと前から読もう読もうと思っていながらなかなか読む機会がなかった一冊
綿矢りさ といえば2004年に 「蹴りたい背中」 で芥川賞を最年少で受賞して当時大分話題になってましたねぇ
見た目も普通の今の子で可愛らしく、こんな子が文学作品書くんだなぁと思ったもんです
このインストールはそれより遡ること数年、彼女が17歳のときのデビュー作(この作品でも第38回文藝賞受賞)

まず読んでみて感じたのはすごい17歳だなぁという感心
文章力・構成力・展開力全てにおいて17歳でここまで書けるもんなのかと思ってしまう
作家である以上は年齢や経歴なんて関係ないと言う人もいるでしょうし、確かにそのとおりなんですがね…で
も思い出してみてくださいよ、自分の高校時代の作文を
そりゃもうコレ読んだあとじゃ恥ずかしくてそんなもん見れたもんじゃないですよ(w

この本をこれから読むという人は一つ注意して欲しいことが…
これは2001年に書かれたものだという事
今読むと内容的に珍しいテーマではありませんが当時はなかなかに斬新なテーマだったんですよ
作者の年齢なんかを無視しても読みやすくて面白い一冊です
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2007'09.03.22:52

影踏み

横山秀夫『影踏み』 読了


今年のはじめに文庫化された横山秀夫の最新刊
いつも警察関係やその周りのマスコミ等に主観を置いている作者が今回は犯罪者側に主観を置いた一作
今まで横山秀夫の本を読んでいて外れたことがなかったのに今回はちょっと残念…
いつもリアルで重厚な内容の小説を書く作者にしては今作品はやや異質
面白くないという訳ではないのだけど横山秀夫を読んだという気があまりしない
短編連作だったのも災いしたのかな…
多分この人が好きな人たちの中でも意見が二分したんじゃないかな
次はまだ読んでいない 「クライマーズハイ」 に期待
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2007'03.06.23:08

しょっぱいドライブ

大道珠貴『しょっぱいドライブ』 読了


2006年発刊 第128回芥川賞受賞作
表題にもなっている受賞作「しょっぱいドライブ」と「富士額」「タンポポと流星」の3編

何と言うかものすごく微妙な作品…
色々な読者さんの評価は概ね低く、芥川賞受賞に否定的な意見が大半
全体通してだらだら感というかゆる~い雰囲気に耐えられない人が多いようですが個人的にはあまり嫌いじゃない感じ
純文学的価値は低いのかもしれませんがそんなことはどうでもいいこと
純文学はこうあるべしと声高に語る人は、勝手に純文学を読んでいるという自分に酔っていればいいのです
心に残ることも面白いといった感想もないですが嫌いではないといった感じの小説
あまり人に薦めることはできませんが読んでみるのも良いかもしれませんよ
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