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2006'06.12.22:32

MOMENT

例によって例の如く更新サボりすぎて読了した本が山積み…
ということで本の紹介です

本多孝好 『MOMENT』


2005年発行

死ぬ前にひとつ願いが叶うとしたら…
或る病院に伝わる「死を間近にした患者の最後の願いを叶えてくれる掃除夫」の噂
病院で掃除夫のバイトをする大学生の「僕」は1人の末期患者の願いを叶えたことから他の患者たちの最後の願いが寄せられるようになる。
その願いの種類は様々…恋心、恐怖、悲しみ
人が死を間近にしたときに何を思い何を願うのか…

4編の短編の連作からなる 「MOMENT」
本多孝好の本を読むのもこれで3冊目
他の2冊同様に特徴的な淡々としたテンポのいい読みやすい文章は相変わらず
死ぬ前の最後の願いと聞くと美談に思えますが、そういったわけでもなし
意外と人の醜い部分なんかも描かれていてありきたりな感動話とはちょっと雰囲気が違います
願う側、願われる側は常にある程度の距離を置いていて、親身になって最後のお願いを聞いてあげるといったいかにもお涙頂戴的なスタイルじゃないところが良

「FACE」
喉頭癌で残りわずかの命の老人からの願いは、「戦時中に自分が殺した男の家族に近づき素性を明かさずに接触して欲しい、そして報告して欲しい」というもの
うまいこと偶然を装い近づいた家族は絵に描いたような円満な家族だった
しかし、徐々にその家族は崩壊へと向かって…
「WISH」
誰もが「いい子なのに…可哀想に…」と不憫に思う心臓を患う14歳の少女
彼女の願いは修学旅行中に出会った大学生を探してほしいというもの
手がかりは一緒に撮った写真、そしてそれを送るために聞いた住所
しかし、調べてみるとその住所は実在しなかった
彼女の淡い恋心は実るのか…
「FIREFLY」
タイトルのFIREFLYは蛍のこと
OLにも主婦にも見えない彼女はいつもロビーの電話から誰かの留守電にメッセージを残していた
乳癌で再入院した彼女は病院から連れ出してデートして欲しいと願う
彼女がいつも電話している本当にそばにいて欲しい相手とは…
「MOMENT」
「自分が死ぬときに何を考えるか」
そう質問してきたのは個室に入院する50代の男性患者
借金取りに追われ、離婚した妻への保険を解約を迫られる彼はいっそのこと殺して欲しいと依頼する
断った「僕」だが病院内に「最後の願いを叶える黒い服の男」という噂を聞いて噂の真相を突き止めようとする…
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