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2006'09.13.23:36

損料屋喜八郎始末控え

山本一力『損料屋喜八郎始末控え』 読了


「あかね空」 で2002年に直木賞を受賞した山本一力のデビュー作

ただの人情もの時代小説だと思って読んでみたものの、これが思いのほか面白かった
江戸時代を舞台にしていながら内容はつい最近まで騒がれていた敵対的企業買収、M&A(Mergers and Acquisitions)にそっくり
壮絶な斬り合いのシーンはないけど、息詰まる頭脳戦が繰り広げられていて飽きずに最後まで楽しめます
主人公・喜八郎の営む「損料屋」というのは庶民に布団から鍋まで日用品を貸し出すレンタル屋
江戸版M&Aを繰り広げるのは「札差屋」、これは武家に対して切米(俸禄)を担保に金を貸し付ける商いのことで、この物語当時は絶大な力を持つ商売だったそうです

上司の不正の濡れ衣を被らされ奉行所をやめ武士を捨て町人になっていた喜八郎は、恩義のある札差屋・米屋の遺言を受け米屋のために力を貸すことに…
米屋は先代からあとを継いだ息子が無能ゆえ、商売敵の伊勢屋に乗っ取られる危機に立っていた
伊勢屋は喜八郎が濡れ衣を被らされた不正に絡んでいた人物
先代の恩義に報いるために喜八郎は伊勢屋から米屋を守るために奔走する

田沼意次が失脚し、松平定信に変わった頃のお話
田沼バブルがはじけ、徹底した節約の松平政治に変わった頃でまさに今の日本と同じ超々不景気時代
幕府は武士の借金を帳消しにするなんて無茶なことまでやらかします
とはいえ、今の世の中も潰れかけた企業・銀行に国民の血税投入してるんだから当時とさほど変わりもないですけどね…

個人的好みなら「あかね空」よりもこっち
お勧めの一冊です
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